大阪に住む人

ボケ ツッコミ大阪って、謎の安心感がありますよね。温かみというか。多分大阪府民にしか分からない安心感なんだと思いますし、治安の悪い場所なんていくらでもありますが。逆に他の県民の人から見た大阪の人ってどんな感じなんでしょうか?

印象を調べてみると、やはりお笑い要素の印象が強いみたいですね。ノリ、ツッコミの部分に長けていると思われていることが多いようです。
まあそりゃそうですよね、テレビとかでもノリがいいところとか大抵元気なところだけを切り抜きますし、売れていく芸人さんには大阪から上京している人も多いように感じます。人が楽しそうにしている話にオチが一切なければ「…あ、うん」ってなるのも事実です。
ですが…ごく一部です。そんな面白い人なんて。

そりゃあ大阪特有のノリみたいなものが根付いているので、他県民に比べてツッコミやボケのレパートリーを持っている割合は多いかもしれません。誰かを笑顔にしたいという気持ちだって多少なりともみんな持ってることでしょう。
ですが、それを行動に出すか、そしてそれが面白いかは、完全に人によります。
バナナやスリッパを渡して「電話鳴ってますよ」なんていきなり言われても、多分大抵の人が「すみませんちょっと…」と言って避けると思いますし、私も避けます。ごく一部なんです。「あっもしもし?○○やん、元気?…てこれバナナやないかい!!」なんて言う人。

そもそも、なぜそういった印象が持たれるようになったのでしょうか。お笑い文化が栄えているのは事実ですが、そこからなぜ「大阪人はみんな面白い」になるのか。大阪の面白さについて、根源を探ってみました。

有力そうな説は江戸時代まで遡ります。江戸(東京)は武士の街、大坂(大阪)は商人の街と呼ばれていました。大坂は瀬戸内海と近畿を繋ぎ、近畿中の様々な大きな川が大坂に流れ、物流が盛んにおこなわれていた近畿の水運を束ねる役割を担っていました。そのため商業が盛んになったようです。
商人はお客様に買ってもらうため、言葉や態度でのコミュニケーションを大切にしていたようです。値切ったりする文化も家電とかなら未だに残っているくらいなので、当時からの根強い印象がそういった名残を残していることも実際あるのかもしれませんね。もちろん諸説ありです。

東京に行った大阪の人が「何か面白いこと言って」と言われる、なんていうのはよく聞く話です。
大抵の大阪人はそんな面白話のレパートリーを持ち合わせていませんが、あの期待のこもった眼差しに向かって「面白いことなんて言えない」なんて言えないのです。結果恥ずかしさの相乗効果ですべり倒し、一生もののトラウマを生むことになります。
大阪人からこういう面白イメージが払拭される日は来るのでしょうか。すべり倒し続けるしかないのでしょうか。とりあえず、大阪の人に面白い話を振るのはやめてあげてください。