大阪の食文化

大阪って割と「食べ物がおいしい」みたいな印象を抱かれることが多いように思いますし、住んでて実際美味しいと思います。有名どころでいうとたこ焼きとかお好み焼きとか、「粉もん」と呼ばれる類の食べ物はよく大阪の食文化のイメージとして語られますよね。
冷静になって考えると、「粉もん」って何なんでしょうか?パンとかだって元をたどれば粉ですけど、粉もんとはあんまり言わないですよね。そもそも正直どの範囲の食べ物を粉もんと称すのかいまいち分からなくなることがあります。今回はそんな「有名だけど曖昧になっている」大阪の食文化について色々調べていきましょう。

粉もんは大前提、粉でできた食べ物の総称らしいです。厳密にいえば穀類や豆類などの粉を使った食べ物なんだとか。先程例に出したパンや麺類全般なども、実は粉もんに分類されるわけですね。
ちなみに粉もんって、大阪ばかりで使われている言葉ではないみたいです。全国各地の粉どころでは、粉でできた食べ物という広義に当てはまる食品が様々「粉もん」として愛されています。
大阪で言えばたこ焼き、お好み焼き、うどんとかが有名です。
そういえば、うどんの出汁って大阪を中心とした関西と関東で違いがあるのってご存じでしょうか。少なくとも大阪では割と有名で、テレビとかでも関東の出汁と比較されてることが結構あります。今度はそんな大阪の食文化と切っても切り離せないうどんの「出汁」の文化について考えていきましょう。

実は味だけではなく、結構色々違います。素材や作り方など、探せば無数に違いが出てくるんですが、違いの印象として深いのはまず見た目です。大阪から見ると、関東の出汁って結構色が濃いんですよね。比べて大阪など関西の出汁は薄い、透き通った色をしていることが多いです。
出汁の色に関しては使っている醤油に違いがあるらしいです。関西は薄口、関東は濃口といった感じ。実際に食べ比べてみても、大阪で売っているうどんの方が優しい味の印象が受けられると思います。

食文化に関しては、上記のほかにも大阪特有のものって多いと思います。少し前までは「大阪ではほとんどの家にたこ焼き器がある!」なんて珍しがられていましたが、“タコパ”が流行してから割と大阪以外の地でもお家にたこ焼き器がある家庭って増えたんじゃないでしょうか。大阪から食文化が広まっていくのはうれしい反面、特色が薄れるようでちょっと寂しくもあります。知れば知るほど魅力の深い大阪の食文化、観光や拠点を大阪に移される際は、違いとかも考えながら味わってみるとまた一段と楽しめるかもしれませんね。